クリエイティブと鼻の穴

コピーライターの袋とじ

シリーズ・声に出すとよくわからなくなる日本語

湯河原とシズル感

政治資金の公私混同疑惑の発端となった舛添都知事の湯河原通い。どうにもまずかったのは、 「湯河原」という言葉があまりも「湯けむりのリゾート」というシズルを含んでいたことである。では、同じ文脈のなかで「湯河原」が別の名称であった場合、どのような…

ねぎま

だいたい、「ねぎま」という名前がよくわからない。なんだか猫だましのようなことばだと思いませんか。モモならモモ肉であり、ささみならささみ、手羽なら手羽先である。肉とネギを食するのに、「ねぎま」とはこれ如何に!?

愉快犯

わるいことをするやつなのに、「愉快犯」などとはこれまた愉快である。なんとなく、そんなにわるいやつじゃないんじゃないか、という気もする。たとえば、強盗犯。これはわるい。読んで文字のごとく、暴力や脅迫といった強引なやり口で盗みをはたらく輩であ…

トリップトラップチェア

デザイナーのピーター・オプスヴィック曰く、その椅子はただ座るだけのものではない。赤ちゃんから大人まで、すべての人が使えるものであり、子どもの身体をサポートし、安全を確保しつつ、自由に動いてまわりの人々とコミュニケーションできるようにデザイ…

ヒムロック

ヒムロックとはなにか。それは、氷室とロックの融合。字面で見るとカッコいい。声に出すと、もっとカッコいい。声帯を滑り、のどからスッとぬける流線型のボディ。ロックの「ク」のあとに空間に残るウィスキーのような余韻。その芳醇な響きにうっとりとして…