クリエイティブと鼻の穴

コピーライターの袋とじ

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トリップトラップチェア

デザイナーのピーター・オプスヴィック曰く、その椅子はただ座るだけのものではない。赤ちゃんから大人まで、すべての人が使えるものであり、子どもの身体をサポートし、安全を確保しつつ、自由に動いてまわりの人々とコミュニケーションできるようにデザイ…

ヒムロック

ヒムロックとはなにか。それは、氷室とロックの融合。字面で見るとカッコいい。声に出すと、もっとカッコいい。声帯を滑り、のどからスッとぬける流線型のボディ。ロックの「ク」のあとに空間に残るウィスキーのような余韻。その芳醇な響きにうっとりとして…

わたしがフェイスブックに向いていない二三の理由

“一流クリエイターたるキミは、情報を世界に発信していかなくてはいけない”そんなことをわたしに諭したのは、わたくしの中に棲む、シルバーのスーツを小粋に着こなすプレジデントである。ものぐさな自分は、ほえーと素っ頓狂な声をあげたあと、鼻くそをほじ…

クール・ガイはホットに撒き散らす

クリエイターの定義とはなにか。そう問われれば、クールさである、とわたしはこたえる。なにせ、クリエイターと名乗るほどである。 クリエイターの仕事とはなにか。そう問われれば、クリエイティヴ、とわたしはこたえる。最後のブをあえてヴと書くことでさら…

年末進行と心の滅亡

忙しいという文字は、「りっしんべん」に亡くすと書く。慌ただしさゆえに、なんとたくさんの心を亡くしてきたことだろう。ここに弔いの意味も込めて、その亡者たちをひっそりと償うことにしたいと思う。

熱き職人の叫び

ライターさんって、いわば職人ですよね。と言われることがあるのだけれど、いや、まあ、はあ、とわたしが言葉をにごすのは、たしかにそのような側面もあるにはあるが、実際は煩雑な作業も多く、あちこちに電話をかけてアポイントをとったり、取材交渉、金額…

クライアントとフリフリのはざま

「日本語の『人間』という言葉がすでに『間』という文字を含んでおります」と医学博士の木村敏先生がいうように、ひとは、様々なものの間に挟まれながら生きている。 父と母。兄と妹。友人と恋人。上司と部下。嫁と姑。天井と床。帽子と靴下。掛け布団と敷布…

笑顔を引き出す写真術

クリエイティブの現場では、被写体の自然な笑顔を引き出せるカメラマンが重宝される。広告などで使われる写真は、モデルの表情いかんによって商品の訴求力も大きく変わってくるからだ。口角の微妙な角度によって、売り上げが何百万、何千万と変わるのだから…